湘南ベルマーレが、川崎フロンターレに0-2で敗れ、24年ぶりとなった“聖地国立”での主催試合を落とした。

「刻め」と銘打たれた一戦は“聖地国立”にクラブ最多の5万4243人が詰めかけ、同じく国立開催だった94年のリーグ名古屋戦で記録した、4万8640人を上回った。その名の通り歴史に神奈川ダービーを刻んだ。

今季初の連勝を目指したが、前半の失点が響いた。前節の多摩川クラシコでFC東京を下し勢いに乗る川崎Fに対して、MF小野瀬康介、FW大橋祐紀を中心にボールを保持し支配率を高めた。だが、敵陣深くまで進入することができず、徐々にペースを奪われた。

前半11分にFWダミアンに中央で起点を作られ、最後はFW山田新に流し込まれ先手を取られた。同39分にはダミアンにPKを沈められた。GK馬渡洋樹が1度はセーブしたが、反則を取られ蹴り直しに。2度目は冷静に打ち込まれ、前半を0-2で終えた。

巻き返しを図りたい湘南は、後半からMF田中聡を投入した。すると川崎ゴールに迫る場面が続く。DF杉岡大暉が奮闘し、フリーキック、中に切り込んでのミドルシュートを放つなど川崎ゴールを脅かしたが、ネットを揺らすことはできなかった。

敗れた湘南は17位横浜FCとの勝ち点差を詰められず、今節での最下位脱出とはならなかった。次戦は30日、敵地でセレッソ大阪と戦う。