勝てば3位浮上という大事な一戦で、ホームの東京ヴェルディが藤枝MYFCに2度追いつかれて痛恨のドローに持ち込まれた。

これで東京Vは17勝10分け9敗の勝ち点61。3位ジュビロ磐田とは勝ち点1差の4位のままだ。

東京Vは0-0の前半17分、左サイドでボールを持った中原輝が中央の斎藤功佑へパス。これを斎藤がダイレクトでゴール左のスペースへと走り込んできた森田晃樹へ出し、森田が右足で先制ゴールを流し込んだ。

しかし東京Vは直後にGKマテウスのパスをカットされて同点ゴールを献上した。

後半2分には斎藤のこの日2度目のアシストから染野唯月が勝ち越しゴールを決めたが、同23分に相手CKの流れから再び同点ゴールを奪われた。

昨年は横浜FCの一員としてJ1昇格を経験している斎藤はそれでも「決して今の状況が良くないとは思ってない」と強調。「昇格しても、必ずこの辺で苦労する時がありましたし。ただ、苦しい時期に結果だけにこだわってしまうとうまくいかない。ちゃんと成長にフォーカスして積み上げていくことが大事。あとは、ゲーム巧者になるというか。時間帯でのプレーの選択だったり、そういった部分は非常に大事になってくるかなと思います」と冷静に話した。

08年以来となるJ1昇格を目指し、東京Vは今季残り6試合。自動昇格圏内2位清水エスパルスとは勝ち点3差となっている。