ヴィッセル神戸は28日、翌29日に日産スタジアムで行われる横浜F・マリノス戦に向けて、神戸市内のいぶきの森球技場で調整した。

古巣との大一番に向かうMF扇原貴宏(31)は「誰がどう見ても大事な試合。いい準備をしたい」と意気込みを口にした。

19年に横浜で優勝したレフティーは、前年王者とのゲームのポイントを「自分たちが怖がらずに守備でも攻撃でも圧をかけ続けられるか」とし、いかに今季の神戸の良さを発揮できるかが重要になるとした。

扇原は前節のセレッソ大阪戦で今季リーグ戦初先発。思うように出場機会を得られず「個人的にはラストチャンスだった」という思いでピッチに立った。持ち前の展開力や運動量で勝利に貢献し「勝つか負けるかで(今後の)僕の出場時間が変わってくると思っていた」という言葉通り、自らのプレーで今季残りの試合での出場機会を引き寄せた。

C大阪、横浜と2試合続けての古巣対戦という巡り合わせに「幸せなこと。優勝争いの状況下で、僕自身が意識してきたチームと戦える、すごく楽しみな一戦です」。長期離脱したMF斉藤未月(24)の穴を埋めるキーパーソンに急浮上した185センチの長身ボランチが、今季を占う注目試合でも、重要な役割を果たす。