川崎フロンターレが3日、等々力競技場で、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグ第2戦の蔚山現代戦を迎える。
昨季の韓国王者である蔚山現代は、1次リーグ初戦でBGパトゥム(タイ)に3-1で勝利した。その原動力となったのが、ハットトリックを達成したハンガリー代表FWマルティン・アダム(28)だ。2日の公式練習では、オレンジ色に染めあげた自慢の口ヒゲ、あごヒゲを何度も触って状態を確認していた。
190センチ超、90キロ超ともいわれるラガーマンのような体格を生かした豪快さと、ゴール前での冷静さを兼ね備える。昨年7月にチームに加入したため、3年連続で対戦する川崎フロンターレにとっては、初顔合わせのストライカーとなる。
対峙(たいじ)するのは、最終ラインに負傷離脱者が続出する中、存在感を増しているDF大南拓磨(25)。「でかいし、体も強いと思うので、真っ正面でぶつかったら対応できない。相手の土俵で戦ってしまうことになるので、先に前に入ったり、駆け引きが大切になる。そこで負けないように」と対策を話している。
ヒゲつながりでいうと、川崎フロンターレにもひとネタある。鬼木達監督が9月15日のFC東京戦あたりからあごヒゲを若干伸ばしている。同26日の公開練習後に話題になると、「ヒゲね。そうですね。東京戦くらいから伸ばしています。別に何か(ある)ってわけじゃないけど。まあ(理由が)なくはないけど…。気持ち的なものもあるし。パッと切り替えるっていうところもあるし、ACLもあって、日本人ってなんか子どもっぽいじゃないですか。だからなんかそんな話を聞いたことがあるんですよ。たぶん西地区とやるとき、ヒゲとかある方がいいとかって。大人としてみられるという、そんな話を聞いたので。験担ぎでもないっすよ。それだとなんか伸ばさないといけないじゃないですか(笑い)。そういうことじゃない。ただ今はこうして伸ばしていますよということです(笑い)。ただそれだけです」と明かしていた。
もともとヒゲは伸ばしたいタイプだったというが、監督就任1年目に「チャラチャラしている」と思われないように剃っていた。すると、1年目にリーグ優勝を達成。2年目以降にヒゲを伸ばすと、「優勝したから…」と見られる可能性もあり、伸ばしづらくなってしまったという。
ともに初戦を勝利したチーム同士の対戦。1次リーグの首位争いとともに、アダムと鬼木監督の「ヒゲ争い」にも注目が集まる。