神戸がリーグ初優勝を決めてから一夜明けた26日、クラブの初代監督を務めたスチュアート・バクスター氏(70)から、祝福のメッセージが届いた。95年に監督に就きJFLからJリーグ昇格に導き、J2を戦った06年にも指揮を執った。神戸を愛する指導者は、チーム立ち上げ当初を振り返り、古巣の偉業を喜んだ。

ヴィッセルがタイトルを獲得できたことは、阪神・淡路大震災による混乱や苦しみの時に戦ったすべての人たちの、夢の達成だと思います。特に三木谷ファミリーは誇りに思うだろうし、心から祝福したいです。

かつて宮本武蔵は「山の頂に到達するにはさまざまな道がある」と残しました。ヴィッセルの道は険しく厳しいもので、紆余(うよ)曲折ありながらの登頂となりました。頂上に到達した今、過去と現在のクラブ関係者全員が、歩んできた道のりを振り返り、かみしめることでしょう。

私は、(三木谷浩史会長の父でクラブの非常勤取締役も務めた)三木谷良一氏の凜(りん)とした決意と、(GMや社長を歴任した)安達貞至氏から受けた寛大なサポートをいまだに鮮明に覚えています。その勇気と熱意がついに、報われることになった神戸の人々について触れないわけにはいきません。

神戸は、私たちバクスター・ファミリーの心の中で、常に特別な場所です。クラブには任務を完遂し、全員が待ち望んでいたリーグ制覇を達成したことについて、祝福を送りたいです。

三木谷ファミリーの皆さまには、クラブのビジョンとサポートに心から感謝いたします。神戸のスピリットを胸に、クラブをさらなるトロフィー獲得、栄光へと導いてくれることでしょう。

◆スチュアート・バクスター 1953年8月16日、イングランド生まれ。スコットランドで育ち、71~84年までプロ選手で、引退後は指導者。92年にJ開幕の広島監督に就任。95年に神戸の初代監督に就き、97年まで。06年にはJ2神戸で2度目の指揮を執った。