アルビレックス新潟レディースは昨季リーグ覇者の三菱重工浦和レッズレディースを2-0で破った。

4戦負けなしで順位を暫定3位に上げた。WEリーグ3季目にして同カード初勝利。後半6分に浦和の下部組織出身のDF三浦紗津紀(27)、終了間際には前浦和のMF柳沢紗希(27)の“古巣対決コンビ”がそれぞれ今季初得点を決め、年内ホーム最終戦でホーム3連勝も決めた。

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終了の長い笛が鳴った瞬間、1800人を超えるホームサポーターが訪れたビッグスワンに大歓声が響いた。昨季リーグ覇者に膝をつかせ、勝利と同時に選手たちも抱き合い、勝利の余韻に浸った。

得意のセットプレーで流れを呼び込んだ。0-0で折り返した後半6分。MF杉田亜未(31)の左CKを三浦が頭で合わせ、均衡を破った。同ロスタイムには、柳沢がこぼれ球を押し込み、試合を決めた。ともに古巣対戦となった2人。三浦は「お世話になったクラブ。恩返しが出来て良かった」と振り返った。

総力戦だった。右足肉離れで離脱しているエース道上彩花(29)に加え、キャプテン川澄奈穂美(38)、DF山谷瑠香(28)もコンディション不良で欠場。先発にはリーグ戦初出場となったDF加村ななみ(23)と、トップ下にMFブラフ・シャーン(23)を抜てき。攻守にアグレッシブに戦い抜いた。橋川和晃監督(52)は「いい準備をしてくれて、本当にいい戦いをしてくれた。全員でつかんだ勝利」と言った。主力不在でも戦力ダウンを感じさせない戦いぶりを見せつけた。

昨季の王者相手に勝ち点3を奪い、順位も3位に押し上げた。次節はAC長野パルセイロ・レディースとの皇后杯5回戦(17日)を挟み、23日に敵地で大宮アルディージャVENTUSと対戦する。三浦は「次が大事。しっかり準備して、全員で上に上がっていきたい」と勝利だけを見据えた。【大島享也】

 

▽柳沢(終了間際に追加点)「こぼれてくるというのは感覚的にもあったが、いいところにこぼれてくれた。(古巣戦で)決められたことは今後も頑張れる材料でもある」

▽加村(先発でリーグ戦初出場)「昨日の夜はすごく緊張した。でもホームだったし、たくさんの応援を聞いて緊張はほぐれたので、あとはいつも通りやるだけと思って臨んだ」

○…試合前に「WE ACTION DAY」が実施された。「スポーツとキャリア」をテーマにサッカーを仕事に考える学生12人と、WEリーグ高田春奈チェア(46)とJ1新潟のMF島田譲(33)、新潟L・FW道上彩花(29)らが参加し、キャリアやサッカービジネスについて意見を交えた。現役JリーガーながらWEリーグ理事を務める島田は「学生さんたちが、どんどんサッカー界やスポーツ界に入ってもらって、一緒に価値を社会に還元できたらうれしい」と話した。

◆「WE ACTION DAY(理念推進活動日)」 リーグが掲げる「女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、1人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献する」の理念を体現するべく、各クラブがパートナー企業と連携し、行動を起こす日。