J2ベガルタ仙台が22日、雪が積もる中、仙台市内のグラウンドで練習を行った。

前日からの降雪の影響により、朝の時点で練習は困難かと思われたが、森山佳郎監督(56)らを含むスタッフ、アカデミー生らが約4時間にわたる雪かきを行い、フィールド半面を確保し、練習に臨んだ。「なかなか声が出せていない」と指揮官がうなる中、GK林彰洋(36)の声が響き渡り、チームの士気を高めた。

昨季は「61」失点と森山監督が課題のひとつに挙げる守備。林は「この失点(61)だと上位に絡めないので、まずは失点を減らすことが課題」とキャンプではフィジカルと守備力強化に努めた。「(体力がアップし)走れるようになったことで戦うベースができた」と好感触を得ている。

大黒柱がチームを支える。昨季は11戦未勝利もありチームは16位に落ち込み、苦しいシーズンを過ごした。林は「(昨季は)プロ以前にサッカー選手として競技を楽しんでいなかった。だが、ゴリさん(森山監督)がそれを目覚めさせてくれた」とチームのムードが変わったと強調した。チームの平均年齢が2歳以上若返った今季。林は「若手とベテランの力を調和したい」と意気込んだ。指揮官は「キャンプでも最初にグラウンドに入り、調整をしていてプロ意識の高さを感じた。その背中を見て、選手たちも育っている」と評価。プレー以外の面でも期待を寄せている。「J2優勝」に向けて、林がチームの大黒柱を担う。