横浜F・マリノスが過密日程の中、アビスパ福岡に0-1と屈した。ホームの福岡戦は1996年の初対戦から負けなしだったが、初めて土が付いた。横浜は1勝1敗となり、福岡は今季初勝利(1分け)を挙げた。

Jリーグ開幕を前にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)ラウンド16でバンコク・ユナイテッド(タイ)と2月14日、21日と2試合を戦い、2戦合計3-2で準々決勝に進出。その4日後の25日には東京ヴェルディとの国立開幕戦を戦い、2-1の逆転勝利を収めた。

横浜は中4日で迎えた今季公式戦4試合目。振り出した雨でピッチがぬかるむ中、前半からボールを握り優勢に試合を進めたが、昨季得点王のアンデルソン・ロペスや、エウベル、ヤン・マテウスのブラジル人3トップが好機を得ながらゴールを奪うには至らなかった。

すると先制したのは福岡だった。後半6分、MF重見が左サイドから中央へ送ったグラウンダーのクロスボールをFW紺野が左足シュート。横浜DFエドゥアルドの体に当たってコースが代わったシュートはゴール左隅へ決まった。

その後、横浜はMF天野、渡辺皓、さらにFW宮市、村上といった攻撃的な選手をピッチに送り込み、福岡を自陣にクギ付けにした。

両サイドからクロスを次々と送ったが、5バックで懸命に守る福岡の守備は堅く、はね返され続けた。ヤン・マテウスらが決定機を迎えたものの1点は遠く、アディショナルタイムお5分もあっさり過ぎた。まさかの完封負けを喫した。