J1で18位タイと低迷する横浜F・マリノスは19日、スティーブ・ホーランド監督(54)の電撃解任から一夜明け、横須賀市のクラブハウスで中山昭宏社長と西野努スポーティングダイレクター(SD)が会見し、「プロジェクトの失敗」と認めた。
課題だった守備を整備することを優先したが、リーグ戦11試合で1勝。16日の清水戦に2-0から逆転負けしたことで決断した。西野SDは「勝ち点を拾いながらチームを熟成させるアイデアでいたが、アタッキングフットボール志向しながら成長している実感が持てなかった。監督を選任する責任者としてプロジェクトの1つの失敗と認めざるを得ない」と語った。
チームは翌20日の浦和戦(埼玉ス)に向け、一体感を取り戻そうと練習に励んだ。暫定指揮を執るパトリック・キスノーボ・ヘッドコーチは「とにかく我々のやってきたことを信じて進める」。ホーランド監督に反旗を翻しベンチ外なったアンデルソンロペスはこう心境を吐露した。「また攻撃的なサッカーができることを期待しています」。エウベル、ヤンマテウスとのブラジル人3トップが並び立たなかったことを踏まえ「ポジションに縛られない自由なやり方も必要。3人が一緒に出てかなりの貢献をしていたが、前監督はそういうふうに見ることができなかった。残念です」。
嘆いてばかりいられない。1週間後には初優勝を狙うアジアチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)8強の最終決戦が待つ。主将の喜田拓也は語気を強め、全員に結束を呼びかけた。「魔法なんてない。格好悪くてもいい、食らいついて、しがみついて、状況を変えたい」。懸命に戦い、すべてを受け入れようとする男の覚悟が見えた。【佐藤隆志】



