J3で16位のSC相模原が、J1の川崎フロンターレを0-0からのPK戦の末に3-1で破った。今季のアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)準優勝で、この天皇杯も2度の優勝を誇る強敵を倒して、ベスト16=4回戦進出を果たした。
120分を終えて0-0とスコアが動かず、PK戦でドミニカ共和国代表GKバウマン(29)が3本ストップし、カテゴリーが2つ上の強豪撃破に導いた。「まずはチームメートたちとスタッフ、サポーターたちにみんなにありがとうと言いたい」と感謝した。
レギュラー格を並べてきた相手に対して、強固な守備で対抗した。前半からボールを握らせるも、組織的な守備ブロックで危険なゾーンには進入させず、時節カウターで相手陣まで攻め込んだ。
前半を0-0で折り返すと、後半も相手の攻撃をしのいでスコアレスのまま延長戦に突入した。延長戦では相手選手が足をつってピッチ上に倒れるほどの消耗戦にも真っ向勝負。120分を無失点で戦い抜き、PK戦に持ち込んだ。
PK戦では「自分のキャリアの中で、PKを止めることが多い」という守護神バウマンが大活躍。相手の1本目をポスト直撃に誘導すると2本目も枠外に飛ばせた。3本目は見事にセーブ。味方も2本外す苦しい展開も、5人目のDF高野遼が冷静に沈めて勝利を収めた。
主役となったがバウマンは、PK戦のコツについて問われると「PKはラッキーなこともあるが、メンタルが大事。自分のことを信じれば止められる」と明かした。その上で「自分はヒーローではない。チームの一員だ」と謙遜していた。【佐藤成】



