J1残留を目指す下位同士の東京ダービーは、FC東京がホームで東京ヴェルディを1-0で制した。リーグ戦5試合ぶりの勝利で、14位に浮上。敗れた東京Vはリーグ戦4試合連続のノーゴールとなった。

立ち上がりに好機を作ったのは東京Vだった。開始30秒でFW唐山翔自が倒されてゴール前絶好の位置でのFK。FW染野唯月が右足で狙ったが壁に当てた。その1分後に再び相手ファウルでFKを獲得。ここも染野が無回転系ボールでゴールを狙ったが、壁に当たってCKへ。CKもクリアされ、この序盤のチャンスをゴールに結び付けることはできなかった。

FC東京は12日に39歳になった日本代表DF長友佑都が豊富な運動量で右サイドを駆け上がり、クロスボールからチャンスをうかがったが、Jリーグ通算200試合目となったGKマテウスを擁する東京Vの堅守を崩せず。両者ともに決め手を欠く、手堅い一戦となった。

拮抗(きっこう)した展開の中、FC東京が先手を取った。後半15分、GKキム・スンジュのロングボールをFWマルセロ・ヒアンが頭ですらし、入れ替わるように“裏抜け”したFW長倉幹樹が左足ワンタッチでループシュートを鮮やかに決めた。

東京Vは1点を追い、FW寺沼星文を投入するなど選手を入れ替えながら逆襲を試みたが、好機に持ち込めず。

後半45分には両チームの選手が入り乱れる事態が勃発した。東京V側のコーナー付近でFC東京FW長倉が、ピッチに倒れていた東京VのMF福田湧矢の体にボールを当てて外に出した。この行為に東京V側の選手が激高。激しく詰め寄り、体を押し合い一時は騒然となった。長倉にイエローカードが提示された。

3万7424人の観衆を記録した東京ダービーは、互いの意地が激しくぶつかり合い、文字通りの激闘となった。

試合はこのまま1-0で終了し、両チームの順位は入れ替わった。

【J1】「東京ダービー」16位東京が15位東京Vに1-0勝利/第29節スコア詳細