「不屈の男」がピッチを去る。北海道コンサドーレ札幌MF深井一希(30)が今季限りで現役引退することを決めた。26日、クラブから発表された。小中高と札幌の下部組織で育ち、13年トップチームに昇格して以来、コンサドーレ一筋プロ13年目のボランチ。今季はリーグ戦2試合出場にとどまっていた。
両膝の前十字靱帯(じんたい)断裂に悩まされ、左右合わせて5度の手術を受けている。大ケガをしてもリハビリを乗り越え、復活を果たす姿に、サポーターらからは「不屈の男」と呼ばれていた。
クラブを通じて発表したコメントは次のとおり。
「今シーズンをもって現役生活を終える決断をしました。たくさんの大怪我を繰り返してきたサッカー選手生活でしたが、本当に多くの皆さんに支えて頂き、なんとかここまで続けてくることができました。
北海道コンサドーレ札幌のサポーターの皆さんは、僕が怪我をするたびに信じて待ってくださり、戻ってきた時には大歓声で迎えていただき、本当に僕の力になっていました。どれだけ苦しい状況でも乗り越えられたのは、間違いなく皆さんのおかげです。心の底から感謝しています。
引退を決断した理由は、日々の膝の痛みがすでに限界を超え、耐えきれなくなってしまったこと。そして同時に、指導者として早く成長し、上を目指したいという強い気持ちが芽生えたことです。
小学校4年生からこのクラブにお世話になり、22年になります。これまでの人生の半分以上をこのクラブと共に歩んできて、さまざまな経験をさせていただき、たくさんのことを学ばせてもらいました。それは僕にとってかけがえのない大きな財産です。
これからは北海道コンサドーレ札幌からいただいた大きな愛情を恩返ししていけるよう、頑張っていきたいと思います。
サッカーを通じて出会えたすべての方々に感謝しています。
13年間、本当にありがとうございました」
◆深井一希(ふかい・かずき)1995年(平7)3月11日、札幌市生まれ。札幌U-12、15、18と下部組織で育ち、13年トップチーム昇格。同年3月20日J2松本戦でプロデビュー。J通算205試合(J1通算141試合8得点)。年代別日本代表を経験し、11年U-17W杯8強。179センチ、80キロ。利き足は右。背番号は8。家族は妻と1男。趣味はサウナ。



