FC東京の日本代表MF佐藤龍之介(19)が敵地柏レイソル戦で2得点を挙げ、チームを3連勝に導いた。敗れた首位鹿島アントラーズまで勝ち点差3まで肉薄。自身のワールドカップ(W杯)北中米大会行きを猛アピールし、チームの優勝へ貴重な2戦連発弾となった。チームは3-1で勝利した。

背番号23がアウェーの地で躍動した。2トップの一角で先発した佐藤龍は、雨脚が強まった1-0の後半15分、背後に抜けだすと冷静に左足を振り、ボールを滑らせてゴールネットを揺らした。

「Mヒアンから良いパスが来たので、カットインも得意ですけど、縦に行くこともできるので、自信を持って左足で振りました」

水を得た魚のようにピッチを駆けた。昨季期限付き移籍先の岡山でワイドに挑戦して大ブレーク。東京復帰後もサイド起用が多かったが、直近4試合連続でFWで出場している。ゲームの流れを読んで中盤に落ちたり、背後に抜けだしたり。自由自在にボールに絡み、攻撃の核となった。終盤には味方が獲得したPKをきっちり決めて自身2点目を奪った。

悔しさを力に変えている。日本代表に選ばれた3月末の英国遠征では行きの飛行機で体調不良となり、出場なし。W杯メンバー発表前最後の活動で消化不良に終わった。アピールのチャンスを逃し「圧倒的なプレーと数字を残さないと」と国内での活躍を誓っていた。代表の2列目は主軸のMF南野拓実(モナコ)が重傷を負い、絶望的な状況にあり、佐藤龍もパフォーマンス次第では十分にメンバー入りの可能性がある。

4月は5試合中4試合に先発し、3勝1PK負け。特に直近の3連勝に貢献し、首位鹿島を追う上での旗頭に。前半戦で唯一90分負けした柏に快勝。「今日勝てたのはチームが調子が良い証。強くなっている証」と胸を張った。W杯出場とタイトル獲得。二兎(にと)を追う東京の昇り龍の進化は止まらない。