仙台に新加入したFWマルキーニョス(34)が4日、鹿児島・さつま町のキャンプ地で、初めてロングインタビューに答えた。昨季、鹿島を退団し「引退報道」も出ていたが本人は「引退とか辞めるとか、自分の口からは一切出ていない」と否定。そして「これまでのクラブの中で、仙台で一番成功したい」と不退転の覚悟を語った。
マルキーニョスが鹿島退団から仙台入団までの胸中を初めて語った。
マルキーニョス(以下マルキ)
鹿島ではいろいろなことがあった。代理人関係とかで…。でも全てのことはやった。
08年にJ1MVP。昨季はチーム最多11得点を挙げた。それでも世代交代のため再契約を見送られた。ブラジルへ帰国し、引退するという報道もあった。
マルキ
引退とか辞めるとか、自分の口から一切出ていない。
少し表情をこわばらせ、語気を強めた。
ブラジルでは牧場経営も行っているという。日本でのサッカーと両立できるのだろうか。
マルキ
ブラジルの兄弟に任せているから大丈夫。今はサッカーに集中する。
手倉森監督から(鹿島で学んだ)王者魂の注入を期待されている。
マルキ
仙台に来たのは自分へのチャレンジ。期待されていることは良いこと。でも自分も学びたい。みんなと早く仲良くなりたい。これまでのクラブの中で、仙台で一番成功したい。
07年に鹿島でともにプレーしたFW柳沢も今季から仙台に加入した。
マルキ
一緒にピッチにいる時間があれば、すぐに慣れて成功すると思う。
仙台の印象についても笑顔で答えた。
マルキ
今まであの寒さは中国以外で経験がない。早く慣れないとね。ユニホームはブラジルと同じ色という印象。サッカーが好きだから仙台のためにやれること全てやる。
J1通算109発男はサッカーを愛し、仙台をも愛し始めていた。【三須一紀】