雪がぱらつく鹿児島で12日、今季初の“静岡ダービー”が行われ、清水と磐田が激突。磐田はルーキーのFW金園英学(22=関大)と途中出場のFW荒田智之(25)が得点し、2-2で引き分けた。サブ組が出場した2試合目(30分×2)は、1-0で清水が勝利した。

 ルーキー金園の一発に会場がどよめいた。試合開始3分、MF菅沼実(25)のスルーパスに反応した金園が、右足で豪快に先制点を奪った。8日の東海学園戦に続く練習試合2戦連続弾を決めた金園は「思い切り打ちました。Jリーグチーム相手に得点できたことは本当によかったと思う」と満面に笑みを見せた。

 激しいポジション争いで1歩リードだ。この日はFWで唯一フル出場を果たし、得点を奪った後も持ち味の裏に抜け出す動きを何度も見せて猛アピールを続けた。柳下正明監督(51)は「動きだしとか、少しずつよくなってきている」と評価。それでも、金園は「もっと運動量を増やしていかないといけない。90分間できるフィジカルをつけたい」と気を引き締めた。