サッカー女子のプレナスなでしこリーグ、日テレは26日、元日本代表MF小林弥生(33)が今季限りで引退すると発表した。17歳だった99年に日本代表デビューし、54試合に出場し12得点。03年の女子W杯米国大会や04年アテネ五輪に出場した。05年に左膝、06年には右膝を故障。12年には左膝前十字靱帯(じんたい)を損傷したが、ケガを乗り越え、今季は途中出場中心ながらなでしこリーグ20試合で4得点と活躍した。

 すでに開幕時に「今季限り」と仲間に伝え、「自分自身、ベストの状態で1年やることができた。それに今年はベレーザのサッカーを若い子たちがつないでくれた。もう自分がいなくても安心」と引退の思いは揺らがなかった。

 まだ皇后杯の準決勝(28日・味の素フィールド西が丘)と決勝(来年元日・味スタ)が残っている。一緒に日テレで4連覇を達成した澤穂希(INAC神戸)から「弥生と一緒に戦えた日々は、とても貴重な時間だったよ。皇后杯、お互い優勝を目指して頑張りましょう」とのメッセージももらった。小林弥は「ベレーザは全員、最高の状態。元日に優勝して、最後は笑顔で終わりたい」と弥生スマイルでピッチを去るつもりだ。【千葉修宏】

 ◆小林弥生(こばやし・やよい)1981年(昭56)9月18日、東京・多摩市生まれ。兄の影響で6歳からサッカーを始め、94年に読売メニーナ(現在の日テレ・メニーナ。ベレーザの下部組織)入団。97年にベレーザ昇格、主にMFとして223試合で51得点。なでしこジャパンとしてはデビュー戦となった99年の親善試合フランス戦で初出場初ゴール。99年世界選手権(のちのW杯)、03年W杯、04年アテネ五輪に出場。代表通算54試合12得点。157センチ、52キロ。