浦和の橋本光夫社長は16日、15日の大宮戦後に今季限りで辞任する意向を明らかにしたペトロビッチ監督(45)について「今までと状況は変わらない」と、当面は続投させる方針を明らかにした。同社長はこの日、さいたま市内のクラブハウスで監督から辞任発言の経緯や意図を聞き、意思をあらためて確認した。その上で、辞意について「分かりました、と承認はしていない」とした。一方で「J1残留をともかく目指す」と、今季残り試合の監督続投は明言せず、シーズン途中での解任の可能性も残した。

 ペトロビッチ監督は、練習前のミーティングで全選手に辞意を伝えた。「自分のなかでは、今までと何も変わっていない。このクラブを愛しているので、すべてをささげる」と残り試合に全力を尽くすことを明言した。チームは前日の敗戦でJ2降格圏の16位に落ちている。