シャルケやヘルタ、ケルン、そして最近では2013年4月~2014年12月に2部ボーフムで監督を務めていたペーター・ノイルーラー氏が、SNSで騒動に巻き込まれてしまった。

 バイエルン・ミュンヘンは9月28日、カルロ・アンチェロッティの電撃解任を発表。するとその数時間後、1万人以上のフォロワーを抱えるノイルーラー氏の公式ツイッター(@neururer_peter)で、ある写真が投稿された。

 それには、Bミュンヘンのクラブハウスおよび練習場に併設されているファンショップの前で、愛車のポルシェから降りようとするノイルーラー氏の姿が写っている。画像は粗く、よく見ると明らかな合成写真だと分かるものだが、「ciaocarlo(バイバイ・カルロ)」「AncelottiOut(アンチェロッティ・アウト)」「fcbayern(FCバイエルン)」「miasanmia(ミア・サン・ミア※Bミュンヘンの合言葉)」「endlich(ついに)」というハッシュタグもつけられており、ノイルーラー氏のBミュンヘン監督就任をにおわせるような投稿だった。

 しかし大衆紙「ビルト」の取材に対して、ノイルーラー氏はこの投稿を真っ向から否定し、「そんなツイートはあげていないし、誰かにあげるようお願いもしていない。そもそも9カ月前から私はツイッターをやっていない。どこかの大バカ者が私のツイッターをハッキングしたんだ!」とコメントしている。

 だが、上述のように@neururer_peterのアカウントには、それが公式であることを示すマークがつけられており、開始日も2015年7月と、実際にノイルーラー氏が使用していたのは間違いない様子。ただ、今年に入ってからもたびたび更新されているため、同氏が主張するように、ずいぶん前から乗っ取り被害に遭っていたようだ。

 このツイートについて、フォロワーもギャグだと分かったのか、「ワールドクラス」「素晴らしい」「ペーター、(監督を)やってくれ!」といった、ギャグにギャグで返すような、好意的なコメントが大半を占めている。しかしノイルーラー氏は「このような侮辱行為は認められない。同じ監督業をやっている者として、監督の解任というテーマについて皮肉を言うことは絶対にない」と怒りが収まらない様子。今後、運営側にアカウントの削除を求める予定だという。