5月31日に行われたドイツ代表定例会見の終了間際に、同国放送局RTLのリポーターからぶつけられた質問が波紋を呼んでいる。彼の口から「23人の(最終)メンバーが載ったポスターが、DFB(ドイツサッカー連盟)のホームページで予約注文できるようになっているが…」という驚きの言葉が飛び出したのだ。

 大衆紙「ビルト」など複数メディアがDFB公式HPの該当箇所をチェックしたところ、RTLリポーターの発言は事実だったようで、現在南チロルで合宿を行っている27人のうち、GKケビン・トラップ、DFヨナタン・ター、MFゼバスティアン・ルディ、FWニルス・ペーターゼンの4人が削除されたポスターの予約注文がスタートしていたという。

 会見に出席していたドイツ代表マネージャーのオリバー・ビアホフ氏は、この質問に対し「ミスに違いない。私もちゃんとそのページを見なければ。ライブ中継で行われているこの会見が(DFB本部のある)フランクフルトにも映されていて、(DFBの誰かが)すぐにコンピューターの前に行ってくれることを願っている。起こってはならないことだし、(それが本当なら)非常に腹立たしいことだ」とコメント。そして「Hinweis(日本語で「指摘・示唆」)してくれてありがとう。ただし、そのポスターは23人の最終メンバーをHinweisするものではないからね」と釘を刺した。

 ビルト紙によると、DFB社会活動の一環であるこのポスターには、選手と監督の顔写真の横に手話も掲載されており、バーデン・ビュルテンベルク州ホルゲンツェルにある特別支援学校の生徒、そして聴覚障がいを持つサッカーファンを支援する団体DDDFとの共同作業で作られ、6月4日からDFB公式HPで販売が開始される予定だったという。なお、この6月4日というのは、ヨアヒム・レーブ監督が23人のロシアW杯本大会メンバーを発表する日だ。

 果たしてポスターの予言はピタリ的中するのか-。その結果は、週明けに明らかとなる。