香川真司が所属するドルトムントで、珍しいタイプの移籍が実現するかもしれない。

 5月中旬、練習場にファンが押し寄せ、選手らが暴行を受けるという前代未聞の事件が起こったポルトガルの名門スポルティングでは、選手の流出が相次いでいる。そんな中、大衆紙「ビルト」がポルトガルメディアから仕入れた情報によると、2022年まで残っていた契約の解除に成功した選手の1人、U-21ポルトガル代表ラファエル・レオンは、今季からの所属先として、すでにドルトムントと合意に至っていたという。

 そのためレオンは5日、代理人ネルソン・アルメイダ氏と父親を引き連れドルトムントに到着。市内中心部の旧市場で撮影したプライベート写真を、インスタグラムにアップするなどしていた。

 しかしクラブ側は「レオンとは合意に至ってない」と主張しているようで、さらに同選手のドルトムント訪問もまったく把握していなかった様子。同紙がアルメイダ氏に来訪の理由を聞いたところ、「何かをコメントするタイミングではない」との回答をもらっており、まるでレオン自ら交渉を開始したがっているようにも見える。

 ビルト紙によれば、ドルトムントのミヒャエル・ツォルクSDがレオン獲得に向けて動いたことがあるのは事実である一方、まだ一度も会談の場は設けられていないという。

 はたしてレオンの「もう来ちゃいました作戦」が功を奏するのか、その行方に注目したい。