マンチェスター・ユナイテッドのフィル・ジョーンズは昨季欧州リーグ決勝後にドーピング検査を回避するために、チームメートたちと優勝を祝福したい旨を検査官に伝えたことで、欧州サッカー連盟(UEFA)が主催する試合で2試合の出場停止処分を下されたと、1日の英紙ミラーが報じた。

 さらに5000ユーロ(約65万円)の罰金の支払いも命じられた。ジョーンズは、すぐに優勝のお祝いに参加したかったため、検査官をののしったとみられている。最終的に検査は行われたというが、暴言を吐いたために、処分が下された。Rマドリードとのスーパー杯と欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグ初戦に出場することができない。

 また、デーリー・ブリントも不承不承に検査を受けたため、5000ユーロの罰金を言い渡された。同クラブにも1万ユーロ(約130万円)の罰金が科されたが、再審理の申し立ては行わない予定だという。優勝後のトロフィーを持った記念撮影では、マンチェスター市内で起きた爆破テロ事件の被害者の追悼の意味を込めたものだったといい、ジョーンズは参加できないことで攻撃的な言葉を使ってしまったとみられている。