ドイツ2部のウニオン・ベルリンに加入した内田篤人の新生活について、13日の独紙ビルトが報じている。

 同紙によると、内田はサッカーのことだけが頭にあるわけではなく、練習が休みだった12日にベルリンを散策。内田は「ベルリンの歴史を知りたいね。ベルリンの壁とか、芸術も。この前までデュッセルドルフに住んでましたが、ベルリンはまた独特。独自の歴史と独自の雰囲気と、また別のクオリティーがある」と話した。

 内田はベルリン市内にようやく住居を見つけたそうだ。来週にもホテルから移る。スポーツの面でも1歩前へと進んだ。10日のデュッセルドルフ戦では最後の15分に出場し、一時は逆転となる相手オウンゴールを導くセンタリングを上げた。だが終了間際には内田のパスミスから相手に決勝弾が生まれてしまった。

 「パスをした瞬間にミスをしてしまったと思った。いろんなことが頭の中にあって、考えすぎてしまった」と振り返る。内田はまずスピードにまた慣れなければならない。2年あまりひざに問題を抱えていた。

 シャルケの人は彼のことを忘れなかった。10日の試合後に内田はゲルゼンキルヘンに向かい、シャルケ-シュツットガルト戦の前にオフィシャルなお別れセレモニーを受けた。

 「僕は7年間あそこでプレーしました。ファンはいつでも僕をサポートしてくれたし、もう1度ピッチに立って、ありがとうを伝えたかった。僕にとって大きな名誉です」と話した。

 内田はウニオンのチームメートともどんどんなじんでいる。アカキ・ゴギアはアニメについていろいろ尋ねたり、日本語を少し覚えたりしているようだ。内田は「シャルケ時代はユリアン・ドラクスラーが僕の隣にいつも座っていて、彼にいくつかの言葉を教えたりしてました。ちょっとはしゃべれるようになった。ゴギアにも同じように教えたりもできるかな」と話していた。