日本代表から外れているメキシコ1部パチューカMF本田圭佑(31)が今季公式戦8点目を挙げた。2-3で敗れた27日のティグレス戦(アウェー)にフル出場。1-2の後半34分に左足で決めた。今季8点で日本人の海外組ではベルギー1部ワースランドベベレンMF森岡亮太(26)に次ぐ2番目の得点数となった。

 本田がまた決めた。後半34分、DFの間を突き、右からのクロスに左足を合わせてネットを揺らした。前節の2アシストに続く活躍。これで後期開幕からリーグ4戦で2得点3アシスト。全4戦にフル出場、1ゴール→1アシスト→2アシスト→1ゴールと、すべての試合で得点に絡んだ。

 試合後は無言だった。ただ、アロンソ監督は「調子が悪い中でもゴールを決め、攻撃参加する姿勢は大きく評価できる。調子が良くても悪くても前向きな姿勢で取り組んでいく素晴らしい選手」と言った。チームの出来が良くなく、相手との力の差もあった。チャンスらしいチャンスは得点シーンと、前半終了間際の直接FKくらいだったが、結果は残した。

 新天地メキシコに渡り、半年以上が経過した。今季ここまで、カップ戦も合わせてパチューカの公式戦で8得点。代表が多い日本人の海外組の得点数で、マインツFW武藤嘉紀と並ぶ2位に浮上した。1位のワースランドベベレンMF森岡亮太にも1差。リーグのレベルなどに違いはあるが、ゴール数という絶対的な数字には説得力がある。

 W杯メンバー入りへ、頑固なハリルホジッチ監督に対し「自分が、絶対に、これは選ばなきゃいけないなと思わせる活躍をしないと」と話していた。2月にはそのハリルホジッチ監督の命を受け代表スタッフがメキシコ入りし、直接視察する見込み。それまでには、海外組で今季最も点を取っている男となっている可能性も十分だ。