欧州チャンピオンズリーグ(CL)の決勝トーナメント全試合を生中継するスカパー!の無料放送「UEFA Champions League17/18決勝ラウンド開幕直前! ~実況アナウンサー大集合SP~」(10日午後8時、スカサカ!=CS800/Ch.580)の収録が8日、都内で行われた。

 同局の欧州CL中継を声で彩ってきた「実況四天王」こと八塚浩(59)倉敷保雄(56)下田恒幸(50)西岡明彦(47)の各アナウンサーが一堂に会し、見どころを1分間スピーチで紹介。タレントうじきつよし(60)の司会で大いに語り合った。

 昨季準優勝のユベントス対トットナムの第1戦(14日午前4時45分キックオフ分)を実況する八塚アナは両クラブを名車に例えてスピーチ。「両監督の(ユベントス)アッレグリ(トットナム)ポチェッティーノともにドライビング・テクニック抜群です」とトップバッターを務め、ユベントスの前線を車の前輪に置き換えて現在の調子を表現したり、トットナムのエースFWケインをエンジンとなぞらえたり、絶妙な話術で時間内にまとめた。

 レアル・マドリード対パリサンジェルマンの第1戦(15日午前4時45分)を担当する下田アナは、パリサンジェルマンのエメリ監督がスペイン時代にアウェーのレアル戦が1分け15敗だったデータの蓄積を披露。対する、2連覇中の王者を率いるジダン監督がFWベイルとMFイスコのどちらを起用するかも予想し「ベイルです」と断言した。

 一方のパリサンジェルマンはFWネイマールが加入。1次リーグ新記録の6試合25得点を記録し、そのうち16点をネイマール、FWカバニ、FWエムバペの通称「La MCN」がマークしたこと、この3人が今季公式戦で挙げた得点数の合計が70ゴールで、レアルの「BBC」(ベンゼマ、ベイル、クリスティアノ・ロナルド)による同35ゴールの2倍だったことなどを脅威の破壊力と伝えた。

 因縁の対決と言われるチェルシー対バルセロナの第1戦(21日午前4時45分)を任される西岡アナは「このカードには私も因縁があるんです」と切り出した。04-05年シーズン、親交の深い森保一氏(現・東京五輪代表監督)とチェルシーの本拠スタンフォード・ブリッジ(ロンドン)を訪れた当時を回想。観戦にまつわる思い出話で笑いを誘った(詳細は番組で)。

 そして、1分間スピーチでは両者の守備に着目。チェルシーが最近2戦で7失点していること、バルセロナが公式戦37試合のうち23試合で完封していることを数字で示し、好カードへの期待を膨らませた。

 セビリア対マンチェスター・ユナイテッド(22日午前4時45分)は倉敷アナが実況。欧州カップ戦では初対決となる両クラブに関して「先日、セビリアがスペイン国王杯の決勝に駒を進めた。これは精神的に大きい」と指摘。就任2年目に必ずタイトルを獲得してきた名称モウリーニョ率いる「赤い悪魔」との好勝負を思い描いた。

 このほか、番組スタッフが困っている? という各アナへの「タレコミ」や、なかなか勢ぞろいする機会が少ない4人の掛け合いを収録。視聴者から寄せられた質問にも答えながら、決勝トーナメント1回戦の魅力を90分間に凝縮した。

 ウクライナの首都キエフで行われる5月26日(日本時間27日)の決勝まで、世界最高峰のサッカーが今年もスカパー!で生中継される。