ワールドカップ(W杯)ロシア大会で2ゴールを決めた、日本代表MF乾貴士(30)が12日、都内のスペイン大使館でスペイン1部ベティスへの入団会見を行った。スペインリーグのクラブが、選手の母国で入団会見を開くのは史上初めてのことだという。

 海外のリーグ、クラブが、日本人選手を獲得した際に本国ではなく、日本国内で会見した例としては現在、横浜FCでプレーする元日本代表MF松井大輔(37)が、2008年にフランス1部サンテティエンヌに加入した際、同5月20日に名古屋市内で行われた日本代表合宿参加直前に入団会見を開いたことがある。

 松井は08年5月19日に中部国際空港に到着すると、翌20日に名古屋市内のホテルで会見を開き、席上で3年契約を結んだ。サンテティエンヌは元フランス代表の“将軍”ミシェル・プラティニ氏もプレーした名門クラブ。同クラブはもちろん、フランス1部のクラブとして、初のフランス国外で行った契約と入団会見となった。