日本代表FW大迫勇也(28)を欠くブレーメンは、ホームでシュツットガルトと引き分けた。

前半1分、ブレーメンは守備のミスを突かれ、シュツットガルトMFツーバーにフリーで抜け出され、そのまま右足でゴール右隅に決められた。

ブレーメンは守備陣を深くして守るシュツットガルトに対してなかなか有効な手だてを見つけられなかったが、前半終了間際にMFクラッセンがペナルティーエリア外から右足で強烈なミドルシュートを決めた。

後半はブレーメンが攻め、シュツットガルトが守る構図のまま試合が進む。ブレーメンは後半15分にFWピサロを投入し、ペナルティーエリア内へのボールを増やそうとしたが、シュツットガルトに中央の守備を固められ、最後まで崩せなかった。

得点源として期待される大迫だが、背中の負傷の影響でこの日も欠場。クラブ広報によると、トレーニングには参加しているが、まだ試合出場には時期尚早のようだ。

ブレーメンのコーフェルト監督は「シュツットガルトは素晴らしい組織でシュートチャンスを作り出すのが難しかった。アクティブな守備を相手にミドルシュートの1つはうまくいったが、深い位置へ走りこむ動きが足らなかった。少なすぎた。最後のパンチが欠けていた」と振り返った。

8勝8分け7敗の勝ち点32で暫定9位。ヨーロッパカップ(EL)圏内(6位のウォルフスブルクは勝ち点35=22日時点)はまだ手の届くところだ。大迫の戦列復帰が待たれる。(中野吉之伴通信員)