鹿島アントラーズから名門バルセロナに移籍した日本代表FW安部裕葵(20)が、早くも日本に凱旋(がいせん)することが決まった。18日、クラブ公式ツイッターで日本開催の「楽天カップ」に出場することが発表された。今季は3部リーグに所属するバルセロナBからスタートするが、世界最高峰のクラブの一員として、23日のチェルシー戦と27日のヴィッセル神戸戦に参戦する。

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入団会見を終えた安部に、ビッグサプライズが届いた。Bチーム所属ながら、トップチームが参加する日本ツアーに同行するとクラブが発表した。公式ツイッターでは「こんにちは、安部裕葵です。バルサファンのみなさん、楽天カップで会いましょう」と日本語であいさつした。早速、世界トップレベルの選手らとプレーするチャンスが訪れた。

入団会見でも臆することなく自信を口にした。多くの報道陣を前に「周りの反応だったり、そういったものを見てクラブの偉大さを感じる」としつつも、「想像通り。(バルセロナに)来てからも別に違和感なく、ここが自分の居場所だという思いで生活できている」と言い切った。

海外移籍に付きものの言葉の壁については「時間が解決してくれる」と気にする様子はなかった。「吸収できるもの、成長できることを感じて成長できればいい。チームが勝つために自分の力を尽くす」と抱負を口にした。会見前の練習で負傷し、午後の練習は欠席した。広報担当は「右の腰辺り。打撲程度で腫れもあるが、ひどいものではない」と説明した。

同じ日本代表のRマドリード久保とは連絡を取り合う間柄だ。「代表になる前から仲が良く、今でも連絡を取り合っている。何でも聞いています」と話した。2部Bのリーグ初戦は8月25日の予定で開幕。日本の未来を担う2人がトップチームを目指し、チャレンジする。