Rマドリードは現在、スペイン人選手が9人しか在籍しておらず、もっとも少なかった2007年を下回る、スペイン人選手在籍クラブワースト記録を更新する可能性もあると、3日付のスペイン紙マルカが報じた。

同紙によると、シュスターが指揮を執り、リーガ優勝を果たした2007-08年シーズンが、クラブ史上もっともスペイン人選手在籍が少ない年だったという。プレーしたのはGKカシリャス、DFセルヒオラモス、MFグティ、FWラウール、DFミゲル・トレース、GKコディーナ、DFサルガド、FWソルダード、MFバルボアの9選手のみだった。

それ以降、クラブはスペイン人選手に力を入れ始め、2013年夏にはDFカルバハル、MFイリャラメンディ、MFイスコが入団し、DFナチョ、FWモラタ、FWヘセがBチームのカスティージャから昇格し、総勢6選手がトップチームに加わった。

また、ここ5年間のスペイン人選手の割合を見てみると、2015-16年シーズンが44%(スペイン人11人-外国人14人)、16-17年シーズンが41・6%(スペイン人10人-外国人14人)、17-18年シーズンが45・8%(スペイン人11人-外国人13人)、17-18年シーズンが50%(スペイン人13人-外国人13人)、今シーズンは36%(スペイン人9人-外国人16人)となっている。これまである程度保たれていた均衡が大きく破られていると伝えた。

今夏はここまで、スペイン人選手を1人も獲得していないばかりか、DFレギロン、DFバジェホ、MFセバージョスが期限付き移籍、MFジェレンテが完全移籍でクラブを離れている。

昨シーズンから4選手減り、スペイン人はわずか9選手となっているため、これまでのワースト記録である2007-08年シーズンに並んでいる。また、当時から現在に至るまで在籍し続けている選手はセルヒオラモスただ1人。さらに今夏の移籍市場が閉鎖するまでに退団するスペイン人選手の数が増える可能性があるため、今シーズンはワースト記録を更新する恐れがあるだろう。

(高橋智行通信員)