スペイン3部のバルセロナBに所属するMF安部裕葵(20)が、今月ブラジル遠征を行っている東京五輪世代のU-23日本代表メンバーから招集外になった理由について、クラブでの仕事を優先させるためと、スペイン紙ムンド・デポルティボ(電子版)が13日に報じている。

同紙によると、安部はそのスキルでバルセロナのコーチ陣を驚かせているというが、まだチームにフィットする必要があることを本人が認めているという。入団当初からその努力を怠っていないものの、言語が大きな障害となっていると伝えた。

スペイン語はもちろん、英語も話せず、言葉に大きなハンディキャップがあるため、チームメートやスタッフとコミュニケーションを取るのに苦労しており、チームにフィットするのに時間がかかっている。そのため、午前中はチーム練習に参加し、午後はスペイン語の授業を受けている。

また、技術的な面では優れているが、戦術的な部分でまだ適応段階にある。そのためU-23日本代表に参加せず、バルセロナBでの仕事に取り組むことを選択したと、同紙は伝えている。なぜなら、もし代表に招集された場合、2週間チーム練習に参加できなくなるためであると報じた。

(高橋智行通信員)