スペイン2部サラゴサに所属する香川真司(30)のパフォーマンスに、フェルナンデス監督は満足しておらず、次節でベンチスタートになる可能性があると、サラゴサの地元紙エル・ペリオディコ・デ・アラゴン電子版が16日に伝えている。

香川は直近の公式戦5試合で3試合に先発出場するも、得点に絡めず。14日のラスパルマス戦では後半12分と早い時間帯に交代を命ぜられるなど、指揮官の期待に応えられていない。移籍報道がある香川に対してアランテギSDは「香川はシーズンを通じて我々と一緒にいることになるだろう」と残留を示唆した。

また「彼はサラゴサへ入団するために、スポーツ面と経済面で大きな努力をしてくれた」と、経済効果ももたらしたと主張した。現在は調子を落としているが「彼はもっと多くのものを、チームにもたらさなければいけないことを分かっている。シーズンの初めはハイレベルであることを証明していたよ。我々は今、彼が再びトップレベルに到達できるように回復させる必要がある」と復活を期待している。

一方でフェルナンデス監督は結果を残せていない香川について、18日にアウェーで行われるミランデス戦でベンチに戻すことを検討していると同紙は伝えている。

香川は今シーズンここまで、リーグ戦19試合に出場し2得点1アシストを記録しているが、4カ月以上無得点が続いている。また、先発出場は16試合も、最後にフル出場したのは9月21日のルーゴ戦。そして香川がスタメンを飾ったここ7試合で、わずか2勝にとどまっている。

(高橋智行通信員)