レアル・マドリードのジダン監督は、来シーズンの補強に向けて母国フランスに注目していると、スペイン紙アスが29日に報じている。

クラブがブラジルに有望な若手を求めている一方、ジダン監督は母国フランスの選手たちに注目しているという。実際、現在在籍しているFWアザールやDFバランは、プレーしていたフランスリーグ以外では知られていなかった時、ジダン監督が直接クラブに獲得を勧めた選手たちだと報道。FWエムバペもパリサンジェルマンへ移籍する前に、クラブに契約を求めた選手だった。そして昨年夏からマンチェスターUのポグバに固執している。

しかし、ジダン監督が勧めるのはこれらの選手たちだけではない。新型コロナウイルスの危機により、移籍金に制限がかかると予想される移籍市場の中、クラブのポリシーに合致するフランス人3選手の名前が挙がっている。それはレンヌのカマビンカ(17)、ライプチヒのウパメカノ(21)、リヨンのチェルキ(16)である。

3選手の中でバルセロナのデンベレと同じ代理人であるカマビンカが最も入団に近いとみられている。フランスで話題の守備的MFは、クラブとの契約は2022年まで残している。Rマドリードはバックアップのいないカゼミーロの代わりになる選手であると考えている。

ウパメカノはドイツでセンセーショナルな活躍を見せるCBの1人であり、契約は2021年までとなっている。クロースと同じ代理人で、今年、契約最後のシーズンを迎えが、契約延長の意図はないという。

最も若いチェルキはフランス国内で新たな若き天才と見なされている。リヨンはその才能にもかかわらず2022年までの契約しかできておらず、契約延長も成し遂げられていない。またチェルキ自身、Rマドリードへの移籍が夢であることをテレビで明かしていた。しかし、同選手の関係者は少なくともあと1年はフランスでプレーすることを望んでいるという。

3選手の移籍金に関して、今夏の移籍市場は新型コロナウイルスの影響を受けるのが必至であるため、通常よりも安価になる可能性が非常に高そうだ。

(高橋智行通信員)