バルセロナから期限付き移籍している選手は、今季のパフォーマンスに関係なく、来季の復帰はないとスペイン紙マルカが26日に報じている。

今季はコウチーニョ(バイエルン・ミュンヘン)、トディボ(シャルケ)、アレニャ(ベティス)、ワゲ(ニース)、ラフィーニャ(セルタ)、オリオル・ブスケツ(トウェンテ)の6人が期限付き移籍により他クラブでプレーしている。新型コロナウイルスの影響で打撃を受けている経済とスポーツ両面の理由により、バルセロナに復帰することはないと伝えている。

6人の中でコウチーニョの状況は非常に複雑になっている。すでに期限付き移籍中のバイエルン・ミュンヘンが1億2000万ユーロ(約144億円)の買い取りオプションを行使しないことを公言。今夏バルセロナに戻ることが決定している。しかし、クラブは同選手の高額な年俸や移籍金を考慮し、期限付き移籍ではなく完全移籍での放出を望んでいるという。また、コウチーニョの希望はプレミアリーグ復帰であり、トットナムとアーセナルが移籍先の有力候補に挙がっている。

その他の選手は年俸や移籍金が比較的安価なため、容易に移籍が成立するとみられている。実際にいくつものオファーが舞い込んでいるという。

アレニャについては、ベティスが期限付き移籍の1年延長を望んでいる。ラフィーニャについてはセルタが選手のパフォーマンスに満足しており、来季は完全移籍での獲得を求めていると報じた。

トディボは経済面の問題により来季シャルケでプレーを継続しないため、バルセロナはトレード要因か売却を検討している。移籍先にはエバートンが挙がっている。ワゲに関しては、バレンシアとセビリアから問い合わせが来ているとのこと。将来的にバルセロナの戦力に考えられているオリオル・ブスケツは、来季の居場所はないと判断されており、再び期限付き移籍できるトップリーグのクラブを探しているという。

その他、ラス・パルマスに期限付き移籍でプレーしているペドリについて、現時点で将来は不透明だが、多くのクラブが興味を示している。そしてエメルソン(ベティス)とフアン・ミランダ(シャルケ)は期限付き移籍期間が来年まで残っている。

(高橋智行通信員)