ラ・リーガ(スペインリーグ)は、13日に無観客で行われた1部リーグ第28節のマジョルカ-バルセロナ戦で、マジョルカのホームスタジアム、ソン・モッシュのピッチに乱入した17歳の男性に対して刑事訴訟を起こす予定だと、マジョルカの地元紙ディアリオ・デ・マジョルカ電子版が14日に報じた。

スペイン国内が新型コロナウイルスの感染拡大による非常事態宣言が続く中、ラ・リーガは「私設警備員の命令に背き、衛生法に定められたプロトコルを順守せず、マジョルカのスタジアムのピッチに無断で乱入した男性の事件に対し、ラ・リーガは犯罪を構成する事実とみなし、刑事訴訟を起こす予定である」という声明を出した。さらに「他者の健康と大会の安全を危険にさらすこの手の行為を絶対的に非難する」という姿勢を示した。

スタジアムに乱入した17歳の男性はフランス出身のマジョルカ在住で、アイドルであるバルセロナのリオネル・メッシと写真を撮るため、新型コロナウイルスの感染拡大前から計画していたとのこと。マジョルカ-バルセロナ戦でアルゼンチン代表のユニホームを着て後半8分に乱入したが、目的を達成できずにピッチ外に連れ出された。

またスペイン紙アスは、乱入を許したマジョルカにも何らかのペナルティーが下る可能性があることを伝えている。

(高橋智行通信員)