レアル・マドリードのスペイン代表FWマルコ・アセンシオ(24)が昨夏の負傷後、約11カ月ぶりの戦列復帰を果たし、ファーストタッチで得点を記録した。

アセンシオは19年夏のプレシーズンに現在マジョルカに期限付き移籍中のMF久保建英も同行したRマドリードの北米ツアーに参加。同7月24日に米国で行われたインターナショナル・チャンピオンズ・カップのアーセナル戦に後半開始から出場するも、わずか20分間のプレーで負傷交代に。

その後の検査で左膝前十字靱帯(じんたい)断裂および外側半月板損傷の全治6~7カ月の重傷と診断され手術も実施。それ以降、先の見えないリハビリに励む日々を送り、新型コロナウイルスの影響によるリーグ戦延期期間を生かして今回、戦列復帰に至った。

19日付のスペイン紙アス電子版によると、アセンシオは戦列復帰について「復帰したくて仕方なかったし、長い期間一生懸命取り組んできた。試合に出場し、ゴールを決め、チームが勝利できたことがとてもうれしいよ」と喜びをあらわにした。

得点については「多くの感情と満足感があった。なぜならあのゴールの背後には多くの仕事があったからね。僕はこのシーズン終盤のためにいる」と意気込んだ。

チーム3点目を記録したベンゼマへのアシストについては「あれはスーパーゴールだったし、彼はすごいコントロールを見せた。そして全体的に僕たちは素晴らしい試合をしたよ」と感想を述べた。今季はリーグ戦9試合とチャンピオンズリーグのマンチェスター・シティー戦があり、アセンシオにとっても活躍の場は十分残されている。

現在勝ち点62で2位のRマドリードは次節、中2日で6月21日に6位レアル・ソシエダードとアウェーで対戦する。チームは勝ち点差2で追う首位バルセロナ相手の逆転優勝を目指している。(高橋智行通信員)