今季、マジョルカでプレーした日本代表MF久保建英(19)の来季の去就について、レアル・マドリードに戻ることなく、再び期限付き移籍でプレーすることが既定路線となっており、特にセビリアやレアル・ソシエダード行きの可能性が挙がっている。

そうした状況の中、オランダメディアはアヤックスが久保の2年間の期限付き移籍を希望しているとスペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が28日に伝えている。

同紙は久保について「19歳の久保は将来に向けたRマドリードの大きな宝の1人。ウーデゴール、ビニシウス、ロドリゴなどのような選手たちも名を連ねるリストの中、久保は今後10年間にわたり、欧州サッカーを席巻することを大いに期待されるRマドリードの選手の1人である」と高く評価した。

しかし「サッカー面の成長期のピークにある久保には出場時間が必要だ。サッカー選手として進化し続けるために継続性が必要であり、アタッキングゾーンの選手たちに関するRマドリード内に存在する『オーバーブッキング』を考慮すると、おそらく久保が来季に向け、ジダン監督のプランに穴を開けることはできないだろう」と競争力の高さにより、復帰が非常に難しいことを訴えた。

その点で同紙は、久保にとってアヤックスが良い選択肢になる可能性があることを伝えた。その理由としてアヤックスが「歴史的に日本人の資質を生かした魅力的なサッカーを展開してきたリーグの中で圧倒的な強さを誇るクラブ」であることを挙げ、日本人選手にとってやりやすい環境のリーグであることを強調している。

また、アヤックス同様に来季のチャンピオンズリーグ出場権を確保しているセビリアという選択肢があることも伝えていた。(高橋智行通信員)