スペイン2部リーグで16日、1部昇格を懸けたプレーオフ1回戦の第2戦が行われ、MF香川真司(31)が所属するサラゴサはホームでエルチェに0-1で敗れ、2戦合計も0-1で敗退した。2試合連続で先発した香川は、第1戦同様に見せ場をつくり、試合翌日のスペイン各紙の評価も高かった。

マルカ紙は香川にチームトップの2点(最高3点)をつけた。前半30分に右足アウトサイドで出したスルーパス(リナーレスがシュートに失敗)を高く評価していた。そしてクリスティアン・アルバレス、ニエト、グティ、エグアラスの4選手が香川と同評価だった。

アス紙も香川にチームトップとなる2点(最高3点)。香川と並び、ギティアン、エル・ヤミク、ブルギの3選手が2点だった。香川のプレーについては、前半にグティ、エグアラスとともにプレーに大きなスピードと意図を与え、相手ゴールに簡単に迫ったと評価。さらにリナーレスに送った素晴らしいスルーパスや、後半5分にクロスバーを直撃した左足シュートなど惜しいチャンスをつくったことを伝えていた。

昨夏入団した香川のサラゴサとの契約は2年間となっているが、これまで移籍に関するうわさが何度も出ている。

サラゴサはエルチェに敗れたことにより、8季連続で2部リーグを戦うことになった。

(高橋智行通信員)