イングランド・プレミアリーグのニューカッスルに所属するFW武藤嘉紀(28)が、スペイン1部エイバルに期限付き移籍する可能性が浮上した。スペイン紙マルカが14日、エイバルとニューカッスルとの間で合意が間近に迫っていると報じた。

ニューカッスルは2年前、武藤をマインツから1000万ユーロ(約12億5000万円)で獲得した。しかし今季はブルース監督の構想に入っておらず、12日に行われたプレミアリーグ開幕戦のウェストハム戦でも招集外だった。

エイバルが武藤を獲得する理由は、今季開幕のセルタ戦でも見られた通り、得点力不足を解消するためであるとのこと。シャルレスとオレジャナの退団後、チームに残るキケ・ガルシアとセルジ・エンリクの両FWは決定力が高い選手ではないため、クラブは新たな攻撃の選手獲得を目指しており、英国内で武藤にエイバル行きの可能性が報じられるようになっていた。

マルカ紙によると、武藤はエイバル移籍を好意的に受け止めており、今季でエイバル通算5シーズン目を迎えている乾貴士の存在が、武藤が期限付き移籍を決断する鍵になる可能性があるという。(高橋智行通信員)