来年6月30日でレアル・マドリードとの契約が切れるスペイン代表DFセルヒオラモス(34)が、自身の去就発表を先送りにしたとスペイン紙アスが報じた。

複数のスペイン紙は同DFが16日に去就を発表すると以前から報じていた。

当初、セルヒオラモスは故郷セビリアで開催される欧州ネーションズリーグ・ドイツ戦前日(16日)にスペイン代表の記者会見に出席し、それに合わせてRマドリードのペレス会長もラジオ番組に出演して、別々にセルヒオラモスの去就について話すと伝えられていた。

しかし最終的に、スペインサッカー連盟が欧州サッカー連盟(UEFA)にセルヒオラモスが記者会見に出席しないことを伝え、ペレス会長も話さないことになった。そのため同DFの去就発表は先送りとなった。

セルヒオラモスとRマドリードは以前から交渉を行っている。セルヒオラモスが2年の延長を求めているのに対し、Rマドリードはベテラン選手には複数年の契約延長を行わないという方針に従い、1年延長のオファーを出している。そのため現時点で合意には達していない。

もしこのまま契約延長が実現できない場合、セルヒオラモスは来夏、移籍金なしでRマドリードを去ることができる。アス紙によると、獲得を狙うパリ・サンジェルマンが3年契約、年俸手取り2000万ユーロ(約24億円)のビッグオファーを準備しているという。この内容は現在、Rマドリードで年俸手取り1200万ユーロ(約14億4000万円)を受け取るセルヒオラモスにとって魅力的なものであることに間違いないだろう。(高橋智行通信員)