レアル・マドリードが11日、スペイン人FWルーカス・バスケス(29)の検査を行い、左膝後十字靱帯(じんたい)捻挫と診断されたことを発表した。

ルーカスは10日に行われたスペインリーグ第30節バルセロナ戦に先発出場したが、前半38分にバルセロナMFブスケツとルーズボールを争い、滑り込んで衝突した際に左膝を負傷し、交代を余儀なくされた。

クラブは復帰時期について明らかにしていないが、スペイン紙マルカは今季絶望と報道。これによりリーグ戦残り8試合の他、14日に行われるチームにとって重要な一戦となる欧州チャンピオンズリーグ準々決勝第2戦リバプール戦の欠場が決定的となった。

ルーカスは今季開幕時、ジダン監督の戦力にあまり入っていなかったものの、カルバハルの負傷により右サイドバックでプレーしたことで大きな信頼を勝ち取り、シーズンが佳境に入る現在に至るまで、絶対的なレギュラーのひとりになっていた。今季の公式戦成績は34試合2得点7アシストで、攻守に渡りチームに貢献してきた。

マルカ紙はまた、ルーカスの契約は今年6月30日までだが、現時点では契約延長交渉がうまくいっていないため、シーズン終了後にRマドリードを退団する可能性があることも伝えている。(高橋智行通信員)