レアル・マドリードの攻撃の中心であるフランス人FWカリム・ベンゼマ(33)の契約延長が間近に迫っていると、スペイン紙マルカが16日に報じた。ベンゼマの現契約は22年6月30日まで。大きな問題がない限り、今季終了までに1年延長で合意に達する見通しだという。

Rマドリードは通常、契約最終年に入ってから延長交渉を行うことが多い。セルヒオラモス、ルーカス・バスケス、モドリッチがそのケースだ。だがベンゼマについては前倒しを決断したもよう。またRマドリードは30歳以上の選手に対しては1年ごとに契約延長する方針を貫いており、ベンゼマに対しても複数年ではなく単年の延長となる。

ベンゼマは移籍金3600万ユーロ(約46億8000万円)で09年夏にリヨンからRマドリードに加入して以来、契約延長交渉でもめたことが一度もない。マルカ紙によると、同FWは給与増額などを自ら要求したことがないという。ベンゼマの夢は古巣リヨンで引退することだと言われているが「もし会長が契約延長を望むなら、僕の扉は開いている」と、Rマドリードからの契約延長オファーをすんなり受け入れる意向だ。

Rマドリードで12季目となるベンゼマは、クリスティアーノ・ロナウド、ラウル、ディステファノ、サンティジャーナに次ぐクラブ通算274得点(549試合)をマークしている。今季も公式戦36試合で25得点6アシスト。2冠(スペインリーグ、欧州CL)達成の可能性があるチームを引っ張っている。契約延長が実現すれば、少なくとも35歳までRマドリードで戦うベンゼマの姿が見られることになる。(高橋智行通信員)