バイエルン・ミュンヘンのハンジ・フリック監督(56)が今季限りで退任する意向を、17日のウォルフスブルク戦(3-2で勝利)の後に明らかにした。

地元メディアによると、欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝でパリ・サンジェルマンに敗れた後にクラブへ契約解除の希望を、17日には選手たちに退任の意向を伝えたという。本人は慎重に考えた末の決意であり、「(選手に)自分の言葉で伝えたかった。いろいろ言われていたから」と強調している。

今夏の欧州選手権を最後に、ドイツ代表のレーウ監督が退任することが決まっており、フリック監督が次期監督になるという話が取りざたされていた。同時に選手の契約問題などをめぐって、クラブ幹部と温度差があり、退任のうわさも流れていた。

フリック監督は昨季途中から就任し、欧州CL、ブンデスリーガ、ドイツ杯、クラブW杯などを制し、高く評価された。Bミュンヘンとの契約は23年6月までで、「まだ自分の希望を伝えたにすぎない」と、クラブ側との話し合いは続く見通しだ。退任した場合の将来については「未定」とし、同時にドイツ代表監督就任について「それは他の監督同様に、選択肢の1つ」と否定はしなかったという。