リバプールは前半31分、FWジョタのパスに抜け出した右サイドバックのアレクサンダーアーノルドが中央にクロス。これをFWマネが右足で流し込んで先制した。だが後半42分に右CKから相手DFジョレンテにヘディングゴールを決められてドローに終わった。

試合開始前からリバプールも参加する見通しの「スーパーリーグ」の話題でもちきりだった。リーズ側は金満ビッグクラブを皮肉るようにスタンドに「EARN IT ON THE PITCH. FOOTBALL IS FOR THE FANS.(ピッチ上で稼げ。フットボールはファンのもの)」というメッセージをかかげ、練習時には「フットボールはファンのもの」Tシャツを着用した。

さらにリバプール・クロップ監督を怒らせたのが、アウェー側ロッカー室に用意されていた「ピッチ上で稼げ」Tシャツ。リバプールの選手たちはこれを着用しなかったが、クロップ監督は「ひどいジョークだよ。これがリーズのアイデアなら、どうもありがとう。でも我々はそんなことは分かっている。再認識させてくれる必要はない。もしかしたら彼ら自身への言葉なのかもね」と話した。

クロップ監督自身はこれまでも一貫してスーパーリーグへ反対の意思を表してきたが、この日は「ファンがスーパーリーグについてうれしく思っていないことは理解できる。でも選手も私も、この計画のプロセスに一切関わっていないんだ。何も知らないんだよ」と困った表情を浮かべていた。

一方、リーズのビエルサ監督は「(スーパーリーグ構想には)驚かないよ。もはやビッグクラブはお金を稼ぐためには我々を必要としないようだ。世間のロジックと同じで、富めるものはより富を得て、貧しいものはより貧しくなる」と話した。