これまで沈黙を貫いていたバルセロナのジョアン・ラポルタ会長(58)が、地元テレビ局の番組で初めて「欧州スーパーリーグ(ESL)」について語った。

バルセロナやレアル・マドリードら12のビッグクラブが18日にESL創設を発表。だが撤退クラブが相次いで計画は頓挫し、いまだにESLに残っているのは前出のスペイン2クラブだけとも言われている。

ラポルタ会長は「我々は慎重な立場を取っている。スーパーリーグは必要なものだが、最終的な発言権は(バルセロナの)クラブ会員にある」と説明。ソシオ(クラブ運営のための会費を払っている会員)の意見を尊重する構えを見せた。

その上で「我々ビッグクラブは多大な貢献をしているので、経済的分配について意見を述べる必要がある」と欧州サッカー連盟(UEFA)に対して、収益分配の面で異議があることを示唆した。

ESLについては「UEFAとのオープンな対話を待ち望んでいる。素晴らしいショーにするためには多くの資金が必要で、UEFAからも理解が得られると思っている。一部のクラブに圧力がかかっていたが、この提案は存続している。(財政面など)考慮すべき事項は、競技と同様に考える必要がある」と新リーグ創設計画が存続していると強調した。(高橋智行通信員)