マンチェスター・シティーはホームでチェルシーに1-2で敗れ、2シーズンぶり5度目の優勝は、この時点では決まらなかった。

同時に両者は29日の欧州チャンピオンズリーグ決勝でも対戦、頂上決戦への「前哨戦」だったが、互いに欧州CL準決勝で激闘を演じた上、手の内を見せないためか、大きく先発布陣を変えて臨んでいた。

マンCは前半44分にアグエロから流れた球に走り込んだスターリングが先制ゴールを決めた。同ロスタイムにはPK獲得も、アグエロのキックはGKに止められてしまい、後半18分には同点弾を許す。アスピリクエタのパスを受けたツィエクにゴールを決められた。互いに決定打を欠いて時間が過ぎ、同ロスタイムにアロンソに勝ち越し弾を決められてしまった。

 

試合後、グアルディオラ監督は「負けて悲しい。今日でリーグ戦を完結させたかった。サッカーは予測不可能であり、次のニューカッスル戦に集中するしかない」と話した。「みんな献身的で、集中していた。でも、最初の失点はうまくブロックができず、2失点目はペナルティースポット付近を守れなかった」と振り返った。

試合の潮目を変えたのは、アグエロのPK失敗だったかもしれない。いわゆる「パネンカ」、チップキックはGKに読まれていた。これに対し、指揮官は「成功していれば、天才だと言われたでしょう。私は選手の決断を任せる。パネンカでも、右でも左でも」「彼が確信したなら、そうすればいい」とアグエロの選択を尊重。「彼がこれまで何をしてきたか、ここで話すつもりはない」と、今季限りで退団するクラブのレジェンドをかばった。

とはいえ、マンCは残り5試合の2位マンチェスター・ユナイテッドに勝ち点13差、9日にマンUがアストンビラに敗れると優勝が決まる。