欧州選手権1次リーグが23日に終了し、決勝トーナメント進出の16チームが決定した中、スペイン紙アスが25日、今大会の前半戦をさまざまなデータで振り返っている。

同紙は1次リーグで最も素晴らしいパフォーマンスを披露したベストチームとして、3連勝を達成したイタリアとオランダを挙げている。オランダが8得点で今大会ここまでの最多得点チーム、イタリアとイングランドが無失点で最少失点チームになっている。

今大会ここまでの1試合平均得点は2.62ゴール(36試合94得点)で、2016年の前回大会全体の1試合平均2.12ゴール(51試合108得点)を大きく上回っている。これは34分に1回の割合でゴールが生まれている計算となる。

36試合の中で出されたレッドカードは2枚(ポーランドのクリホビアク、ウェールズのアンパドゥ)。これは前回大会の1次リーグと同じ枚数である。

PKはここまで14回あり、成功8回で成功率57%。前回は全体で12回あり、成功8回、成功率67%だった。

ボール支配率トップのチームはスペインで1試合平均68.7%。2位はドイツで61.3%、3位はイタリアとベルギーで57.7%。最下位はハンガリーで34.7%。

パス成功率トップのチームはドイツで89.7%。2位はフランスとベルギーで89%。

パス成功数トップの選手はクロース(ドイツ)で288本。2位はラポルテ(スペイン)で270本、3位はジョルディ・アルバ(スペイン)で250本となっている。

今大会の得点ランキングトップはクリスティアノ・ロナウド(ポルトガル)で5得点。6得点で前回の得点王になったグリーズマン(フランス)まであと1ゴールに迫っている。

今大会ここまでの最速選手は時速33.8キロを記録したスピナッツォーラ(イタリア)とネゴ(ハンガリー)、3位はコマン(フランス)で時速33.7キロ。

最も走行距離の長い選手は36キロのゴロビン(ロシア)。これに35.1キロのソウチェク(チェコ)、34.8キロのナジ(ハンガリー)が続いている。

今大会は、今季の欧州チャンピオンズリーグを制したチェルシーやセリエA王者のインテル・ミラノ、スペインリーグに優勝したアトレチコ・マドリードのように、3バックがトレンドになっている。これまでベルギー、オーストリア、オランダ、ドイツ、デンマーク、ウェールズ、スイス、フィンランド、北マケドニア、スコットランド、ポーランド、ハンガリー、ロシアが同システムで戦っていた。(高橋智行通信員)