イタリアがPK戦の末にスペインを下し、2大会ぶりの決勝進出を果たした。後半15分にキエーザが先制弾、同35分に追いつかれ、1-1で延長戦に入るも決着はつかず。PK戦では相手4人目のキックをGKドンナルンマが止め、自軍5人目ジョルジーニョが決めて勝負がついた。イタリアは無敗記録を33試合に伸ばした。

イタリアはこの試合、ボール支配率35%。相手の高い位置からのプレスもあって、今大会で初めて主導権を譲る苦しい展開だった。マンチーニ監督は「こんな喜びをイタリアの人々を分かちあえてうれしい」と話した後、「難しいことと分かっていはいたけど、スペインには苦しめられた。チャンスがあった時に得点したかったが、なかなかうまくいかなかった。我々の方が不利だと思われていたかもしれないが、決勝に行きたかった」と続けた。

さらに「スペインを祝福する。彼らは素晴らしいチームだし、PK戦は宝くじのようなもの」と相手に敬意を表した。

同時に「ストライカーなしの布陣に最初は驚いた」とも。相手がこれまで批判を受けながらも起用に固執してきたモラタを先発から外し、オルモを最前線に起用したのは想定外だったようだ。そんな中、数少ない好機から先制し、同点に追いつかれた後は、粘り強く守って競り勝った。「このチームは素晴らしい。誰もが勝ちたいと思っているが、この集団は何か特別なことを求め、それをやりきった」。

11日(日本時間12日)の決勝では7日(同8日)のイングランド-デンマークの勝者と、1968年大会以来の優勝を目指して対戦する。

「スコア詳細」はこちら>>

◆欧州選手権はWOWOWで全試合完全生放送、WOWOWオンデマンドで全試合ライブ配信される。