現在、東京オリンピック(五輪)に参加しているセビリア所属のスペイン五輪代表FWブライアン・ヒル(20)のトットナム移籍が間近に迫る中、移籍金がクラブの下部組織出身選手の最高額になると、スペイン紙アス電子版が22日に報じている。

同紙によると、トットナムはこのオペレーションで移籍金2500万ユーロ(約32億5000万円)に加え、800万ユーロ(約10億4000万円)~1000万ユーロ(約13億円)の出来高ボーナスを支払い、アルゼンチン人MFエリク・ラメラを譲渡することで、セビリアと合意しているとのことだ。

過去、セビリアの下部組織出身選手の移籍金最高額は、2005年夏にセルヒオラモスがレアル・マドリードに移籍した際の2700万ユーロ(約35億1000万円)、2番目はホセ・アントニオ・レジェスが2004年1月にアーセナルに移籍した時の2400万ユーロ(約31億2000万円)だった。

今回、ブライアン・ヒルのオペレーションが実現した場合、固定の移籍金ではセルヒオラモスを下回るが総額では上回るため、セビリアが移籍金で過去最高の収益を得ることは間違いないと同紙は伝えている。(高橋智行通信員)