今季欧州5大リーグ(スペイン、イングランド、イタリア、ドイツ、フランス)の中で、スペインリーグが最もアクチュアルプレーイングタイム(試合開始から終了までに、実際にプレーされた時間を指す。アウトオブプレーやファウルなどで試合が止まり、セットプレーやスローインなどで試合が再開するまでの時間を差し引いて算出される)が短くなっていると、スペイン紙マルカが14日に報じた。

今季開幕前、スペインサッカー連盟は各クラブとのミーティングで、スペインリーグがヨーロッパで最もプレーが遅く、ボールが止まっている時間が長いリーグであることを強調していた。

さらにベティスのペジェグリーニ監督は第2節カディス戦後、相手チームが頻繁にゲームを止めたため、実際のプレー時間が非常に短かったことに対し「スペインリーグがこのような恥ずべきものにならないよう、我々は努力する必要がある」と怒りを見せていた。

またアトレチコ・マドリードのシメオネ監督も第4節エスパニョール戦で後半ロスタイムが10分もあったことについて「1試合でこんなにも時間を無駄にしたことはない」と驚いていた。

スペインリーグの今季のアクチュアルプレーイングタイムの平均は第1節が51分17秒、第2節が50分38秒、第3節が53分27秒、第4節が51分20秒(13日に行われた2試合と延期された2試合を除く)。全4節の平均が51分41秒。これは他のリーグと比較して最も短いプレー時間だ。

逆に1番プレー時間が長いのがフランスリーグで56分10秒。続いてプレミアリーグが54分52秒。セリエAが54分32秒、ブンデスリーガが52分48秒となっている。

スペイン連盟と審判技術委員会は各クラブの監督や選手に対し、できる限り中断のない、もっと魅力的なゲームをやるように呼びかけている。(高橋智行通信員)