22年ワールドカップ(W杯)カタール大会組織委員会は20日、W杯で使用されるラス・アブ・アブード・スタジアムの完成と名称変更を発表した。

同スタジアムは貨物コンテナが主な建築資材として使われ、コンテナが組み合わされた様子から「レゴブロックで作られたスタジアム」とも言われる。使われたコンテナ数は国際電話のカタールの国番号と同じ974個で、それにちなみ「スタジアム974」という名称に変更された。

30日から始まるアラブ杯で初めて使用されるスタジアム974は、W杯で使用される8つの会場のうち、7番目に完成したスタジアム。ハリファ国際、アル・ジャヌーブ、エデュケーション・シティー、アフマド・ビン・アリ、アル・ベイト、アル・トゥママの6つのスタジアムはすでに完成しており、残すはルセイル・スタジアムのみとなった。

スタジアム974は4万人収容で、W杯全会場のうち唯一海沿いに建設された。大会後には完全解体され、建築資材は別の場所へ運ばれ、別の建物の資材として再利用される環境に優しいスタジアムだ。

組織委員会のアルタワディ事務総長は「スタジアム974の完成を宣言できることを誇らしく思います。これは中東で初めて開催されるW杯へ向けた、新たなマイルストーンです。この革新的なスタジアムは、今後の巨大スポーツイベント開催へ大きな影響を与えるでしょうし、力強いレガシーが残されるでしょう」などと話した。