チェルシーからACミランへ期限付き移籍中のフランス代表MFティエムエ・バカヨコ(27)が、ミラノ警察を非難した。

バカヨコは今月3日、ミラノ警察に銃を突きつけられて車を停止させられた。その後、車外に出され、別の車に体を押しつけられながら、全身をくまなくチェックされた。

バカヨコに気付いた別の警官が寄ってきて「彼はサッカー選手だ」と言うまで、強制捜査は続いたという。

実はその数時間前に付近で発砲事件があり、ダークグリーンのシャツを着ていたという犯人の服装が、バカヨコのものに酷似していたという。それが銃を使って車を停止するという警察の行動につながった。

この様子はSNS等でも拡散され、警察の対応へ批判が集まっていた。

ESPN電子版によると、バカヨコは21日、自らの身に起こった出来事についてコメントした。

バカヨコは「人間だから間違いはある。ただ、彼らの手法は問題だと思う。みんなが知っておく必要があるのは、あの(拡散された)映像がすべてではないということ。あれは1番、穏やかな部分かもしれない」

「銃が自分の目の前1メートルの距離にあったんだ。車に一緒に乗っていた人にとってもそう。警察は僕らの命を危険にさらしたんだ」などと話して警察を非難した。

警察は声明を発表し、発砲事件が起きた直後の通常の対応だと強調した。だがSNSで映像を見た人々からは「あれがバカヨコじゃなかったら、どうなってたの?」「彼がサッカー選手じゃなかったら、家に帰ってないだろう」「本当の容疑者の格好を見てみたい。絶対に彼と似ていなかったはず」「警察は『おっとゴメン』で済まさないで、クビになってほしい。無実を証明しようと少しでも動いたら殺されていたはずだから」などと警察への批判が相次いだ。